2020年7月1日(水)、株式会社ロゴスコープは、CG・VFX会社の株式会社MARKと協働で、ワークショップ『ソフトウェア環境設定とルックデベロップメント』を開催しました。
業務外での社員同士の交流を目的として、プロジェクトやチームを横断するよう、くじ引きにより5つのグループを編成しました。各グループは、CGアーティスト3名とプロダクションマネージャー(PM)1名の計4名で構成され、グループごとにワークショップを実施。インストラクターのロゴスコープ(亀村)とモデレーター(PM)が、CGアーティストのデスクトップ画面を見ながら対話形式で進行しました。
また、参加者4名全員の画面をアーカイブとして記録し、終了後には各自が自身の作業を振り返るビデオリフレクションが可能となっています。
MARKのVFX制作では、DCCツール・レンダラー・コンポジターの組み合わせが最大32パターン※1に及びます。参加したCGアーティストは、これらの組み合わせから自身のワークフローに合った構成を選択したうえで参加し、まずは多様なソフトウェア間でカラーアピアランス(色の見え方)を統一するための環境設定に取り組みました。
ソフトウェア環境が整った後は、ポリ塩化ビニル(PVC)製のボールを基準としたルックデベロップメントを実施しました。ボールの映り込み、太陽光の反射拡散、ハイエストライトの色味などを調整し、ルックデベロップメント環境の違いが質感に大きな影響を与えることを確認しました。
さらに、ルックデベロップメント環境を現実世界の輝度値とリニアな関係にあるシーンリニア環境へ統一するためには、カラーチェッカー・グレーボール・ミラーボールが不可欠であることも明確になりました。
ワークショップ後のアンケートでは、参加者から多くの前向きな意見が寄せられました。「難易度」および「理解度」に関する設問でも、下図に示すとおり、全員が一定の理解に到達し、高い満足度を示す結果となりました。




